下部内視鏡検査(大腸カメラ)の流れについて
検査の予約について
大腸カメラは前日から下剤の服用など、検査前の処置が必要な検査であるので、事前に診察をして検査を予約します。
前日・当日の注意点
- 前日 夕食は21時までに食事をすませ、繊維の多いものは避けるようにし、消化のいい物を摂って下さい。
- 飲酒は控えて下さい。
- 夕食以降は水分摂取のみとして下さい。
- 夕食後に下剤を内服します。(刺激性下剤ですので、効果は内服後8~10時間後に現れます)
- 当日 朝は食事を摂らずに、検査時間にもよりますが朝からご自宅で腸管洗浄剤を内服します。
透明な排便になり、腸管洗浄液が出てしまえば排便は落ち着き移動が可能になります。 - 腸管洗浄液は、前日と当日に分けて内服する方法もあります。(当日、食事を摂られた場合は検査が出来ませんのでご注意ください)
大腸カメラは、この前処置が重要であり、前処置が不十分で便が残っていると大腸粘膜の観察が難しくなり、病変があっても見つけることが難しくなります。そのため、大腸検査を受ける方は事前に受診をして頂き、下剤や腸管洗浄液の内服方法を十分に説明し理解して頂くようにしております。
当日検査の流れ
来院後
- 受診後に事前にお渡しした問診、同意書を提出頂き、検査にご案内します。
- 検査室に移動し、検査開始前に検査台に寝て頂き、点滴を開始します。
- 鎮静剤を使用し、緊張をとり楽に検査を開始します。
※1鎮静剤を使用すると、当日は乗り物の運転を控えて頂きます。
※2鎮静剤を希望されない方は、使用せずに検査することも可能です。 - 肛門からカメラを挿入し、大腸を観察します。
異常がある場合は、一部組織を採取(生検)します。
大腸ポリープがある場合は、その時に切除します。
※大きなポリープがあった時は、切除に伴う出血や腸管穿孔のリスクが高いと判断した場合は、一部組織採取(生検)のみとし、生検結果がでたところで設備の整った病院へ紹介とすることもあります
検査時間は通常10~20分程度です。 - 検査後は、リカバリールームに移動10分~30分間、休んでいただきます。
- 診察室で、検査結果を画像をお見せしながら説明します。
- 会計をして頂き、終了となります。
- 御帰宅後は、観察だけの方は、特に制限はありません。
※1鎮静剤を使用された方は、当日は乗り物の運転を控えて頂きます。
※2一部組織を採取(生検)された方は、当日は飲酒を控えて下さい。
※3大腸ポリープ切除された方は、1週間は激しい運動や飲酒はせず、切除後2日間は消化のいいものを摂るようにして下さい。