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下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)について

大腸カメラと言われることが多い検査ですが、正確には下部消化管内視鏡検査と言います。
これは観察する部位が大腸だけでなく、回腸末端(小腸の終わりの部分)も観察するからです。

下部内視鏡検査(大腸カメラ)はどんな人がするの?

  •  何かしらの症状がある方
    便通異常(便が細い、便秘、下痢など)、下血、腹痛があったり、採血で貧血を認めた場合、大腸がん検診で便鮮血が陽性(+)なった場合、原因を調べるために検査を行います。
  • 注腸検査(バリウム検査)で異常を指摘された方
    注腸検査は、肛門から入れたバリウムをエックス線で撮影し、大腸の粘膜に異常がないかを確認する画像検査です。そのため、異常が見つかった場合には、大腸カメラで直接異常を確認し、必要であれば生検(組織を一部採取すること)を行います。
  • 過去に検査を受けて、異常を指摘され経過観察が目的で検査を受ける方
    大腸癌の術後の方、大腸ポリープがあり大きさが小さいため経過観察となっている方、又は大腸ポリープを切除したことのある方、粘膜下腫瘍(消化管の壁の中に腫瘍を認めている)を指摘されている方、その他にも異常所見を指摘されている方などの定期的な経過観察が必要な方の検査を行います。
  • 検診や人間ドックを受ける方
    特に症状がないため、検査を受けることにためらいを持たれる方も多いと思いますが、がんは初期の段階では自覚症状がほとんどなく、進行して自覚症状がでてからでは治癒率が大きく低下します。
    川崎市では大腸がん検診を、40歳以上の方は毎年1回便鮮血検査を受けることが出来ます。
    便鮮血検査の陽性(+)率は約5~7%くらいと言われていますが、そのうち大腸がんが見つかる方は約2~3%と言われています。しかし、便鮮血検査が陽性(+)であっても、がんかどうかは診断出来ない(偽陽性)、便鮮血検査が陰性(-)であっても、がんではないと言い切れない(偽陰性)可能性もあるため、陽性となった方は特に大腸カメラを受ける事をお勧めします。
    人間ドックは、特に自覚症状がなく自分の意志で受ける健康診断であり、健康保険を使うことは出来ず全額自己負担になる検査です。加入している社会保険(健康保険協会や健康保険組合)の補助制度や、民間保険会社の補助を利用できれば負担金額を減らすことが出来ます。補助の内容は、加入している保険で異なるので事前に確認が必要です。

検査の流れについてはこちらから

当院の特徴

大腸カメラは、大腸の中を便が移動する方向と逆に進むため、違和感を感じることがあります。
違和感を感じると、緊張が強くなり、お腹に力が入ることでカメラを押し出そうとすため、大腸カメラは入りにくくなります。そこで、当院では鎮静剤を投与することで違和感を減らし、緊張を抑え、お腹に力が入るのを減らすことで、楽に検査が出来ます。
また、挿入時に空気を多く入れると腸が伸びて痛みが起こります。
当院では、挿入は無送気水浸法(空気を入れず少量の水を入れることで腸を伸ばさないで挿入する方法)を行い、観察は空気ではなく腸壁からすみやかに吸収される二酸化炭素を用いることで、検査後の腹部膨満や違和感を軽減することが出来ます。

当院では、最新のELUXEO 7000システム(富士フィルム)を用いています。
特徴はMulti-Light Technology(LEDやレーザー等の複数の光源を高精度に制御するとともに、画像処理を組み合わせることで、目的に応じた観察画像を作り出す技術)により、微小な病変をより鮮明な画質で観察する事が出来るようになりました。

 

 

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